人の事は良く分かるけれども、自分の事となるとよくわからない、、、そんな声も良くお聞きします。
自己認識力とは、自分の内面を客観的に把握する力です。自分の感情、思考、価値観、長所や短所などを正確に理解することで、自己認識力が高まります。
この力を持つことで、「自分は本当は何を求めているのか」「どのように行動すれば満足できるのか」といった、人生の選択に大きく関わることが明確になってくるのです。

なぜ自己認識力が重要かと言うと、自分を理解することで、周囲との関係や目標達成に向けた行動がスムーズになるからです。
目標を立てても、３日坊主で終わってしまって続かない、結果的に目標達成できなかった、という経験はあなたにもあるかもしれません。
目標達成の要素はいくつかありますが、結局達成できなかった、、の裏には、本来、自分が本当にやりたいと思っていない事を目標として掲げていた、という事も多いです。

また、自己認識力が深まると、自分で自分の事が良く理解できるので、どんな環境や関係が自分に合っているか、心地よいか、自分がどう行動したいかを的確に判断できるため、無駄なストレスや後悔が少なくなり、自分にとってベストな道を選び取ることができるようになり、日々の充実感や幸福感が増してきます。

自己認識力が低いと、どんな影響があるでしょうか？
実は、自分を理解できていないと、気づかないうちに他人の価値観に振り回されたり、本当は自分が望んでいない間違った方向に努力してしまうことが多くなります。
たとえば、「周りがこう言っているから自分もそうするべきだ」と他人の価値観を無意識に受け入れてしまったり、自分に合わない仕事や人間関係で無理をしてしまうことも。

また、自己認識力が低いと、自分の感情や行動の理由が分からないために、受身な行動になったり、過剰に他人に期待をしてしまいます。
他人や環境は自分ではコントロールできないのが前提ですから、ストレスや不安が増大し、自己肯定感が低下しやすくなります。
結果として、自分らしい選択ができず、こんなはずじゃないのにと思ったり、どこか物足りない毎日を送ることになるのです。

自己認識力が高まると、人生は劇的に変わります。
なぜなら、自分の本音に沿った選択や行動ができるようになるからです。
自己認識力がある人は、自分で自分の強みや弱みを理解しているため、無理をしすぎず、自分の個性や価値観を活かした行動が取れます。仕事や趣味や人と関わる際に、「私はこれが得意です」「こんなことができます！」そう断言する事で、チャンスも増えてきます。

たとえば、自己認識力がある人は、仕事や人間関係においても、自分にとってどんなスタンスが心地良いかを理解しています。
これにより、自分に合わない仕事や人間関係に無理して合わせることが減り、結果として精神的な余裕が生まれ、充実感が高まります。
また、困難に直面しても「自分ならどうすれば乗り越えられるか」を冷静に見つめられるため、柔軟に対応できるのです。

では、自己認識力を高めるためには、どんなアプローチが有効なのでしょうか？
以下に、自己認識力を育むための具体的なステップを紹介します。

1. 感情に名前をつける習慣をつける 自分の感情を正確に把握するために、「今、自分はどう感じているのか」と、自分で自分に問いかける習慣を持ちましょう。
「不安」「苛立ち」「喜び」など、感情に名前をつけることで、「ああ、今、私は不安に感じたんだな」「ん？あの人のあの発言には、イラっとしたんだな」と、感情の波に飲み込まれずに、自分で冷静に自分を観察できるようになります。

2. 自分の価値観をリスト化する
自分が何を大切にしているかを明確にするために、価値観リストを作ってみましょう。たとえば、「家族との時間」「自己成長」「安定した生活」「経済的豊かさ」「尊重できるパートナーシップ」など、自分の価値観を書き出すことで、自分が本当に求めているものが見えてきます。
まずは、３０個くらいを白紙やノートに書き出して、特に大事にしたい価値観１０個をえらび、最後に、それを１番から５番まで最も大事にしたい価値観トップ５とすると、明確になります。

3. 定期的に自己評価をする
毎月や四半期ごとに、自分の行動や感情を振り返り、自己評価をしてみましょう。うまくいったことや、思ったように進まなかったことを振り返ることで、「自分はどんなときに強みを発揮し、どんな状況が苦手か」を理解できます。

4. フィードバックを受け入れる
成長や変化できる人は、他人からのフィードバックを受け入れることのできる人です。フィールドバックを受け入れることで、自分では気づけなかった部分に気づくことができます。人は、誰しも、自分の悪いところや至らないところを認めたくない生き物ですから、フィードバックを、「自分の事を責められている」「批判されている」「そこがダメだといわれている」というように受け取る方も多いですが、それは、あなたがそう受け取った、そう認識しただけの話で、フィードバックしてくれる人は、あなたが良くなることを意図して伝えてくれています。
信頼できる友人や家族から意見をもらい、「自分がどう見られているか」「どうすれば改善できるか」を知ることは、自己認識力を高める大きなヒントになります。
ただ、フィードバックを求める相手は、注意してください。
あなたが尊敬する人、そうなりたいと目標にしている人が最適です。

自己認識力が高まることで、私たちは自分の本質に基づいた選択や行動ができるようになります。これにより、日々の選択に後悔や迷いが少なくなり、精神的にも充実感を得られるでしょう。自己認識力は、「自分らしく生きる力」とも言えます。

たまに、「誰も私の事をわかってくれない」という人もいますが、（何を隠そう隠しませんが、私も昔言ってました！（笑））、自分が自分の一番の理解者となるべきです。
自分の強みも弱みも含めて受け入れ、それを基に行動することで、人生はより自分らしく、豊かなものになります。

ぜひ、今日から自己認識力を高めるためのステップを取り入れて、自分の人生をより充実したものにしていきましょう！

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